2,3日前から青っ洟をたらしていた息子。 連休中にひどくなると厄介だから昨日近所の小児科に連れて行った。 相変わらず元気はつらつで病院内を走り回る息子。 変調はその日の夜起こった。 今日はヒドイ寝ぐずりだなあ。 べったりくっついて離れないし、時々変な咳が出るが熱はない。 寝付いた隙を見計らって布団に入れた。 咳をするたび戻すのではないかとタオルを口にあてがった。そのタオルを嫌がり息子が泣く。 0時。いつもとは違う寝息に気が付く。そしておなかが大きく凹んで呼吸をしている。やはり熱はない。時々泣く。 3時。ますます呼吸が荒くなっておなかの凹みも相変わらず。 今まで見たことのない息子の様子に、さすがにこのままではいけないとかかりつけの小児科に電話をしてみた。 15、16、17。20回コールしたけど、さすがにこの時間では出てくれない。 某S総合病院にはNICUがあり、常時小児科の専門医がいることを知っていた。 電話で受診希望を伝えると、敬遠気味だった。ここでひるんでなるものか。 保健所に併設されている夜間救急を薦められたがあそこにはレントゲン設備がなく、もしその必要があったら設備の整った病院へ回らなくてはいけない。 そう伝えたらやっと受診が許可された。 普段の様子とはまったく違う息子。 ばたばたと支度をする横では娘が大の字になって熟睡している。 旦那が娘を連れて行くかどうするか聞いてきた。 「私一人で行く。」 車に息子を乗せS病院に向かった。 診察を受け、レントゲンを撮り、説明を受けた。病名は気管支炎。 「薬を飲んでそれが効けば入院しなくてすみますが、 一度家に帰ってあらためて受診してください。」と。 吸入をし薬をもらい自宅に戻り薬を飲ませた。 するとあんなに苦しそうだった呼吸が元に戻りスヤスヤと寝息を立てている。 相変わらず大の字で寝ている娘。 私も少し寝よう。。。時間は朝の6時を少し回っていた所だった。 |
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8時ごろ娘を実家に預ける&出勤のために旦那が出かけた。 苦しそうな荒い息使いが戻って息子が泣きながら起きて来た。 また病院に行かなきゃ。 雨。病院の地下駐車場は満車で渋滞。 |
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「薬を飲んでもこの状況では入院した方がいいですね。」 点滴をするために息子を看護師さんに託す。ひときわ大きな泣き声が静かな待合室に響き渡る。 点滴の針が刺された息子の手は添え木がされていた。 ベットに寝かそうとするが嫌がる息子。 私の腕の中で眠る息子を抱え、私もいつしかうたた寝をしていた。 |
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息子が起き出した。 点滴スタンドを引きながら息子は病室内を探検に出た。 壁にはアニメキャラクターを色画用紙で切り抜いたものが張ってある。 ドキュメンタリー番組で見覚えのある風景。 「トロ!トロ!(トトロ)」息子は指差しながら歩く。 そして見つけてしまったプレイルーム。 大好きな車やブロックや室内用のプレイジムがある。 じっとさせようにも押さえつければ奇声を上げ泣き叫ぶ息子。 おとなしく遊べるブロックやプラレールを差し出しても、ギブスで固定されている左手ではうまくつなげられない。それを苛立たしく思うのか、すぐに飽きてしまう。 車に乗り込み走り出す息子。仕方なく息子が動く方へ点滴スタンドを動かしながら様子を見ると、肩で大きく息をしている。 5分ほどそこにいただろうか。息子が部屋を出ようとする。 「お部屋に戻るの?」そう聞くと大きくうなずいた息子。さすがにしんどいらしい。 しかし部屋に戻ってもつまらないらしく廊下に出てうろうろし始めた。 入院が決まって来た訳ではないので、着替えも最低限しか持ってこなかった。 しかも24時間の付き添いが決まっているという。 私の着替えも欲しい。旦那に連絡をし荷物を取に戻る間、義理母が来てくれる事になった。 9月の半ば過ぎなのに汗がとめどなく出てくる。自宅に戻り支度をしシャワーを浴びた。 そして今日始めての食事をコンビニで買って来た物で済ませ病院に戻った。 息子は私が病室を出た後、泣き疲れて眠ってしまっていた。 |
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義理母が帰った後、息子の散歩が始まった。 またもやプレイルームに立ち寄り、大好きな車に乗って大暴れをする。 点滴の管が車に引っかかりジョイント部分が抜けてしまった。点滴側からは液が、息子の腕側からは鮮血が噴出した。 その両側と点滴スタンドと息子を抱えナースステーションに駆け込み処置をしてもらった。 |
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夕食まったく食べない。 消灯を過ぎても息子は寝る気配はまったくなく、寝静まった病室で声を上げる息子。 「小さな声でしゃべって!」 「???」2歳4ヶ月の子供には内緒話というか声にならないしゃべり方は出来ないと初めて知った。 仕方がないので廊下に連れ出し、散歩が続いた。 23時 高い柵の子供用ベットで添い寝をし、やっと寝る。 |