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最終章
さあ今日から3段階、いよいよ卒業検定に向けての練習です。
受付のおねーさんが言っていた通り
、2段階の終りから教習車が自分と一体になってきた(気がした)。
白紙のコース図を買って、
教習時間の合間を縫って色鉛筆で”スタート地点〜4輪の外周〜、、、
”乗り方”に自信がない分コースぐらいはきっちり覚えて先生に誉められるぞ。
通勤電車の中はもちろんコンビニで縮小コピーして、文庫本に挟めるぐらいにして、仕事の休憩時間まで使って暗記した。
学生の頃でもこんなに暗記物に力を入れたことないぞ。
と言うのも自分が乗りたいバイクが見えてきて、購入が具体化してきたのだ。
足付きにこだわり、カタログや雑誌を見てバイクの形を見るより、
”シート高”これかこれぐらいかな〜
レプリカタイプは好きじゃないし、
オフロードはシート高高いし、
ネイキッドかアメリカン。
もちろん250ccの中で。
この時、400ccは私の頭の中には全く入っていなかった。
Hちゃん曰く
「高速も乗れるし車検もないし250ccあれば充分」
馬力だパワーだトルクだなーんて言葉ちんぷんかんぷんでした。
仕事場の友達が
「乗り換えたいから買ってくれないかな。」
「何?」
「ヤマハのビラーゴ250」
早速雑誌をめくりこれこれ。ビビッ!
「ウインカーとかマフラーとかカスタムしてあるからノーマルに戻してあげる。」
「見せて見せて乗らせてーーー!」
早速友達の自宅そばまで出かけてまじまじと見させていただき、
跨らせていたき、

「こんなにシート高の低いバイクがあるんだ。
決めた。これ、ちょーだい」
(お金はちゃんと払いましたよ)


卒検、1回目、


落ちた。


1本橋に入る手前、
鋭角に右折しなくちゃいけなくて、
そこでバランス崩して立ちゴケした。
補習を1時間受け、終りのチャイムが鳴り終り、他の教習生が帰ってしまっても、
私はその時間いた先生すべてに囲まれ1本橋を練習した。


卒検、2回目。
記憶がない。




本当に本当にどうしても思い出せないの。


ただ、卒業証明書を受け取る時、
「あなたはいきなり400cc乗らないでね。250ccで練習してね。」
とやさしく言われた事だけ、その場面しか思い出せない。
無事、鮫洲の試験場に行って”中型2輪”
の免許書を頂きました。

あまりにも有名な北海道の開陽台に続く道
中免を取った年の夏に行っちゃいました



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