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2001、8 卒検間近
毎回教習が楽しくて仕方ないある日、予約カウンターでシュミレーターの予約を入れるように言われた。初めての座学、楽しみ〜
Kインストラクターの楽しい授業、でも機械相手は疲れる。目の前のスクリーンを見ながら、車体が倒れないからハンドルだけで曲がることに戸惑いながら交差点右折レーンに進入。直進者が来ない事を確認して発進。「ガガガ、ガチャン。」?????「はーい、左から右折しようとした車に巻き込まれました。」なんじゃそりゃ!危険予知、危険回避を学ぶこの授業、たとえば駐車している車の陰から人が出てこないかとか、そういうところを見るんじゃないか?まあありえない事故じゃないけど、納得いかない!憮然としながら次の人に交代。

ついに2段階終了。
卒業検定当日、台風上陸!「こんな天気じゃ中止ですよね!!」受付カウンターで叫ぶ私。「やりますよ〜」インストラクターの悪魔の声。ただの雨じゃないんだよ!台風だよ!そうこのライディングスクールは雨だろうと雪だろうと教習を中止しないのだ。私は3番目、順番松に間も雨と横殴りの風が強くなる一方。ついに私の番、こんな緊張感久々。ヘルメットのシールドが曇って鼻息が荒くなってるのがわかる。そして難関の一本橋。あーーなんでこんな時に風が吹くの?最後の最後で後輪が落ちた。お・ち・た!がっくり。だめじゃん。
走り終わってからインストラクターのアドバイス「何で後輪だけ落ちるの?」「風が吹いたんです!」他にも右折の時膨らんでセンターラインを割って減点。これは教習中、一度も注意されたことがなかったミス。どんよりした気持でカッパを脱ぎ、試験結果発表を待つ。当然のことながら落ちた。一発合格しようなんて世の中そんなに甘くないよね。補習の予約をして帰り道、aikoのCD聞きながらどんより気分はさらにどんより。旦那には「風で降られて落ちるようじゃ、まだまだだめだな。」はい、そのとうりでございます。

補習の一時間は今までの教習の時間の中で、ひときわ身になった一時間だった。もう後はない、と自分に言い聞かせ、インストラクターの注意も今までよりさらに細かくなっていた。
そして二度目の卒業検定。ちょっとうす曇だけど風も無くやっと天気が味方してくれた。今回私は2番目、1番の男子はかわいそうなぐらい緊張してる。がんばれー心の中で応援しながら自分の気持を落ち着ける。ついに私の番、検定用車両は怖いぐらいアクセルのツキがよく、クラッチが遠い。踏み切り一旦停止後、クラッチがうまくつなげず発進ができない。「ローに入ってないか?」汗だくになりながらやっと発進。スラローム、クランク、坂道発進、
一本橋、波状路、コースを一回だけ走るって、あっという間なのね。今まで注意されたことを噛み締めて噛み締めてゴール。試験終了後のインストラクターの話、ごめんなさい、覚えてないです。

そして合格しました。ここのライディングスクール卒業生の証のキーホルダーを頂いた時、やっぱりうれしかった。でも、本当に大型バイクで公道走れるかのな?一抹の不安を感じながら免許センターに向かった。


シリアルナンバー入りの卒業記念キーホルダー

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