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2001、2、某日 Yちゃんとの出会い
2001年、2月最初の日曜日。気温は低いものの、遠州地方独特の西風もなく走りやすそうな日のお昼前。「バゥ、バゥ、バゥ」あ、あれは間違いなくKさんのサイレンサーの音。案の上、赤黒NinjaのKさん登場。そして見知らぬゼファー750。
「誰だ、誰だ?男の人だよね、、、やけに小柄な男の人?」
ミラーシールドだから顔が見えない。でもかなり様になった乗り方。この時お店の中には数人の常連さんがお昼ご飯どうしようか、出前でもとる?と相談していた真っ最中でした。その10個以上の眼はミラーシールドに集中。
「女だに、お・ん・な」
そしてKさんのあとからお店に入ってきた人、それがYちゃんでした。Kさん曰く
「満光寺でボーっとしてたら、どっかで見たことある人だなーって話しかけたら、前にゼファーのミーティングで会った人だった。いつも1人で走ってて、仲間が欲しいって行ったから連れてきた。」
歳の頃は4●才って感じ、身長もそんなに高くなくて華奢な女性。
「で、奥さんもバイク乗るんだ。」
と話しかけられました。
「はい、知らないかもしれないけどホンダのAXー1って言うのに乗ってます。」
「AX−1?あーあの単コロね。」
がびーん。なんじゃこの人、しょ、初対面でこんなにインパクトのある人はじめてだ。その後もYちゃんのマシンガントーク炸裂。
「大型免許取らないの?」
いたい所を突かれた。取りたいとは常々思っていたけど、中免の時みたいにあんな苦労するんじゃかなわない。なんて答えよう。。
「うーん、取りたいんですけどまだ子供に手がかかって(思いっきり社交辞令じゃん、また突っ込まれるかな?ビクビク。)」
「お子さん何歳?」
「4歳になった所です」
「そう、じゃあまだ大変ね。」
予想に反した答えが返ってきた。絶対、そんなの言い訳だぐらい言われると思ったのに。。。そしてYちゃんは
「また来ますね」
と、颯爽と帰っていった。足が小さいからそこを見れば女ってすぐわかるけど、走りを見たらとてもキビキビしていて、ナナハンを自在に操っている。すごい、女性であんな走りをする人、初めて見ちゃった。
「おもしろい人だね。またお店に来てくれるかな。」
マスターはYちゃんを気に入ったよう。私は話していても押されっぱなしだし、
「まるで”アネゴ!!”って感じの豪快ねーさんだね。」
それ以来”アネゴ”の呼び名が定着してしまいました。



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