名湖のほとり、ひろーい土地にひろーいコース。一度走ってみたいと常々思っていた”レインボー浜名湖”。
今日はそこでプライベートレッスンを受けました。
中免取得2年目のドラコちゃん、今年の3月に中免取得したAちゃん、私とマスター。
担当してくれたインストラクターはNさんんでした。
それぞれ課題を持ち目的を持って練習に望みました。
ドラコちゃん:中免から大型二輪へのステップアップを考えているので今日はCB750で練習
Aちゃん:発進&停止 基本の見直し
私:Uターン
マスター:イントラに負けない(?)


車庫から次々と車両が出され、安全のためにプロテクターをつけます。
肩、肘、膝。物々しい格好になるけど最低限の怪我を抑えるための装備は必要です。
「えーここからコースに出ますが、初心者の方は大丈夫ですか?行けますか?」
「ここまでバイクで来たからそれは大丈夫ですよ。」
って私が口を挟んでしまった。
大丈夫じゃないのはこの私!!
愛車と何も変わらないはずのCB750なのに、ノーマルシートにリアサスの調整は標準にあわせてあり、
またがってサイドスタンドを払おうとすると、
「お、とっ、と。」
おまけにクラッチが遠くて、私の手に合わない。
発進でモタモタ、ヨロヨロ。
ちょっと小柄なイントラはCB1300にひょいと乗り、私達を先導して行った。


ひとまずイントラの後についてパイロンを抜ける。
楽勝?とりあえずパイロンは倒さないよう低速でハンドルに頼って走ってみた。フラフラ・・・
30本近く並んだパイロンは、一本ずつこなせなくて途中で2本飛ばしになってしまった。


LESSON1

オートバイが加速すると上半身は後ろに残り減速されると前のめりになる。これがふらつきの原因だ。
加速時は前傾姿勢、減即時はダンディ坂野ばりの”ゲッツ”の体勢をとると安定する。ようはカウボーイがしているロデオのように、下半身で暴れる馬の動きを腰を軸に上半身で吸収すれば振り落とされないで長時間乗っていられる。
センタースタンドをかけ2人一組になり、ひとりは乗車姿勢をとる。もう一人は後ろからバイクを木馬のように前後にゆすってみる。私はゆすられるバイクの動きに増幅されるように上半身が動き頭は前後に大きく揺れてしまう。
「頭が動かないようにしてみてください。」
イントラに言われるけどどうもうまく出来ない。
マスターと交代。どんなにゆすってもマスターの頭は動かない。。。。。
「えーーー!こんなに違うの?!」本日一番ショックだった出来事。。。
再びコースに出て今習った事を実践してみる。ぜんぜん駄目。
LESSON2
セルフステアリング
二輪車(自転車も含め)は前輪が傾いていると自然とその方向に曲がろうとする。
イントラがハンドルを切って手放しで走らせるとバイクは小さく円を描いて走り続けた。
「さあやってみましょう。」
うそうそ。パイロンを左右3mぐらいの間隔において大きなスラロームで練習。帰りは直線を加速(前傾姿勢)減速(ゲッツの姿勢)、加速減速。
「うまく出来ない。」
ヘルメットの中でつぶやいていると、イントラに止められた。サイドスタンドを立てその上で乗車姿勢をとる。左側に上半身をグーッと傾けて耐える。このとき頭は地面に対して垂直に。
「まだまだ、もっと左に倒して。」
グーッと傾けた上半身を保つために膝、太もも、かかとに力が入った。
「それがニーグリップです。」
ここまで下半身をタンクで挟まないといけないんだ。本当のニーグリップを知った。
LESSON3
ブレーキのタイミング
私の最大の課題、Uターンの練習が始まった。
なぜUターンが怖いのか。
低速時、ギクシャクする原因を教えてもらった。
スプロケが高速で回るとき、チェーンのたるみは上側になり、低速でスプロケが回るときは下側がたるむ。そのたるんだときにアクセルを回すとショックが大きくなってギクシャクする。そうだ。
構造的にはそうだよな。でもってそのショックをなくすためにリヤブレーキを引きずりながらアクセルを開けるのだけど、リアブレーキをかけることによってリアのサスペンションが沈み込む。するとフロントタイヤの荷重が抜けるので曲がりやすくなる。この手の話はライテク本で必ず書かれている事だけど、実際目の前でリアサスが沈んでいくのを見ると実践せねば、という気になる。
苦手なはずのUターンも、壊してもいい(?)広くて壁もなく対向車もなく、倒したらすぐに駆けつけてくれるイントラのおかげで、のびのび楽勝に練習させてもらった。
引き続きパイロンを使って回り込むようにS字、直線、S字といった切り返しの練習。
そして間隔の狭い30本(実際は何本だろう)パイロン。
今日始めにこのパイロンを走ったときには、アクセル一定でハンドルで曲がっていたのに、
なんとなくアクセルのオンオフと体重移動でこなしてた。
そして一本も飛び越すことなく、ゴールできた。
LESSON4
仕上げと見られるコーススラローム
イントラについてS字やクランクがあるコースに入る。ここのコースは道幅が広いなあ。でもイントラのペースについていこうとすると、オーバーランしそうになる事しばしば。
「コース覚えた?」
イントラが抜けて私が先頭になる形で走ってみる。が、コースを覚えられずまたイントラについてもらう。
「ハンドルに頼ってるから左手離して。」
そう言われて走ったら、膝ががっちりタンクを挟んでいた。
「ニーグリップってすごく意識しないと出来ないよ。」
と言っていた自分はどこへやら。
イントラとマスターの追いかけっこが始まった。
2台を横目で見ながら、もう終わりの時間?まだ走れる?
そればかり気にしながらせっせと走っていた。
「もう時間は過ぎてるんですけど、まだ走りたいですか?」
イントラに言われ、まだ走る!と答えてしまった。
「じゃあもう少しだけ。」
パイロンスラローム、もう一回やろう。
ペースを上げるとパイロンに接触する。もっと早く走りたい。もう少し走りたい。いつまでも走りたい。そう思っていても右手の親指の付け根が痛み出した。
「そろそろ終わりにしていいですか?」
全員を集めてイントラが言う。4人とも素直にうなずかないのが笑えた。外周1kmをハイスピードで2周して今日は終わった。



「もっと走りたかった。」今日参加したみんなの感想です。
「皆さん黙々と走るから、指導しやすかった。」担当してくれたインストラクターのNさんの感想です。
ここをこうしなきゃ、と口で説明されたり本で読んでも今ひとつピンと来なかった私にとって、今日教えてもらった事はすべてからだが吸収したようです。さずがプロのインストラクター!マスターはコーススラロームで突いていけなかった事を悔しがっていました。さすがプロ。
ドラコちゃんも私と同じでS字やクランクのコースの幅が広く感じたと言ってました。経験がそう感じさせるのかなあ。沢山並んだパイロンも意識しなくても私は2本先を見ていたし、次に曲がる角より少し先が見えていた。
「長く乗れば自然にそうなるよ。」
旦那にそう言われ頷いた。
ライディングスクール=スキルアップ?
そこまで深く考えていないけど、怖くて楽しくない山道を楽しく走りたいから欠点を指摘されに行かなくっちゃ。
そういいつつも、スピードにのってスラロームしていることが快感に感じている自分だった。


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