2011年9月10日
友人が小説を書いているって聞いて刺激されて、
地元スーパー主催の童話大賞に応募しようと、決意しました。
ワードでつらつら打ち込んで、手書きで原稿用紙に手書きで写そう!
なんて意気込んで、 まっさらな原稿用紙と書き易そうなペンをまで、じっくり選んで買い込んでしまいましたが、
あまりの字の下手さに自己嫌悪に陥り、4枚書き写して断念。
文明のリキのお世話になる事にしました。
原稿用紙ウイザードを立ち上げて、つらつら打ち込んだのをコピペすると、
一瞬にして、
一文字一文字、私が打ち込んだ活字が、マスにきちんと綺麗に埋まって現れました。
すっげ〜〜〜
しかも連番まで付いている!!

しかし!
応募要項の400字原稿用紙20枚の制限に対して、 5枚オーバーの25枚 でした。
何度も何度も読み返して、余分な表現やくどい言い回しを削りまくって、
それでも20枚に収まりきらず、
最後はひらがなを全て漢字にして、
(って童話なんですが、、、)
20枚目の最後の行までみっしり埋まりました。
そこでプリントアウトして読み直したら、 誤打ちや、気に入らない書き方が出て来て、
まるで編集者のように、
「先生!ここは字が間違っていませんか?
この書き方では読者に理解してもらえませんから、直して下さい!」
なんて一人で突っ込みを入れながら、
自分の書いた文に突っ込みを入れ、1ページ1ページ読み返してプリントアウトして、
やっと7ページを終わったところ。
しめ切りは9月12日!
間に合うのか?
最悪、間に合わなかったら当日主催店舗へ直接持ち込みをしよう。
宛先が市内で良かった〜

童話ってくくりがいまいちわからないけど、
息子が理解できそうな文章だけど、自分の思うままに書くことしかできなくて、
かなり大人向けになってしまいましたが、
今、私が伝えたい文章に書けました。
一度、こんな風に応募してみたかったんですよね〜
刺激されてよかった。






10月31日
なにげに目を通していた朝刊に記載されてました!!!!!!
"最"はつかなかったけど、
優秀賞のようです。
フォト
嬉しい(^o^)v
もし製本されるなら、
挿し絵は店のロゴや似顔絵を描いてくれている友人にお願いしたいわ。
なんて夢描いてこの日を待ちました。
自分のしたことに結果が出でて凄い嬉しい!


10月26日
表彰式。
とっても勉強になりました!
審査委員長の先生方から、童話を書くに当たっていくつものアドバイスを頂きました。
それを予測してシステムノートを用意して着席した私。
大学の講師も勤めている先生のお話、新聞社の方の大学での講義のお話。
賞状を頂きましたが、それよりも貴重なもの(お話)を頂くことができました。
そしてそして、
NHK教育テレビで放映されている、
ざわざわ森のがんこちゃん
の脚本を書かれている末吉暁子先生から、作品一つ一つについて講評を頂きました。
大賞作品は中学2年生男子が書いた
”宇宙人Xの旅”
少年らしい発想豊かな作品だったようです。
童話と言うからには、やっぱり空想が大切。
つじつまの合う”うそ”が必要だそうです。
うーん、そうか。
それから他の賞を頂いた方の講評が続いて、
いくら待っても私の名前が呼ばれません。
アレ?私のは何も言ってくれないのかな?
そう思ったら、最後に私の名前が呼ばれました。
大賞以外の方には、
「綺麗な文章でした。」
「発想が素敵でした。」
なんて言葉だったのに、私のについては、
「主人公が犬なんですが、最後まで犬の視点から書かれて良かったです。
主人公を動物にすると、大抵の場合、いつの間にか動物の目から人間の目になって物語が終わる場合が多いですが、この作品は最後までぶれずに書かれていました。そこがとても良かったです。」
と。。。。。
もうビックリです!

式が終わった後、さっそく末吉先生に挨拶に行きました。
そしてそして
「私は一番いいと思ったんだけど、犬が主人公っていうのが上の人がよくあるってことだったのよ。」
と!!!
「ダメなところはどんなところでしょう?」
「空想の部分が少し欲しかったんですよ。つじつまの合う嘘って言うのがね」
と優しくおっしゃっていただきました。
そしてそして、一番気になっていた文体のこと。
あれはどうだったんでしょう?
やっぱり子供に向けて、もっと優しく書いた方がよかったんでしょうか?
よく覚えていませんが、そんな風にお聞きしたと思います。
「それは大丈夫。気にしなくていいですよ。」
やっぱり優しくお答えいただきました。
自分を信じて貫いたことを認めてくださったと私は受け取りました。


そのあと審査員の先生と受賞者の皆さんとの昼食会が開かれたのですが、
お酒を召し上がった審査委員長の那須田稔先生に、
「アナタのは読んですぐにこっちによけたんですよ!」
と声をかけていただきました。
「だだ風景と、子供と大人の言葉の使い分けをもっとはっきりさせてね。
そこを頑張って!!」
そうなんですね。そのあと先生は一人ひとりに声をかけて回られてました。
お年は78歳とお聞きしました。
私の他に受賞された方は、ほとんどの方が何度も応募されているようです。
中には那須田先生が主催されていた、
創作童話のカルチャースクールに通われていた方もいらっしゃいました。
今回大賞を取った石丸君と話す機会もありました。
彼も2度目の応募だそうです。
「来年も頑張ってね。続けて書いてね。」
帰りがけ末吉先生に挨拶したとき、そういわれました。
「もう、燃え尽きた感じでした。」
そう伝えると笑って、
「まだまだ!若いんだから、どんどん書いて挑戦しなきゃ。」

子供と一緒に見ていたがんこちゃんの生みの親が目の前にいて、
私に親しく声をかけてくださって、
来年も
なんて励ましてもらえたなんて、私って本当に幸せ者。

12月1日
せっかく賞をもらった作品です。
何かの形で誰かに読んでもらいたい。
実際、受賞の新聞記事を読んだ友人がお祝いの言葉と共に、
読んでみたい
とメールをくれました。
自主出版っていうのも考えましたが、
読み返してみた自分の文章に、何箇所も手を入れたくなりました。
手を入れ、書き直し、構成しなおして、製本するか?
それも考えました。
でも、今回は賞を頂いた文のまま、どこも変えずに皆さんに読んでもらいたいと思ったんです。
熱に浮かされて書いたような
誰か別の人が自分に乗り移って書いたような
自分自身が生み出したとは思えない文章を、
せっかくホームページを開設しているんだから、そのスペースで公表しよう。
そう決めたのです。
このことを相談させてもらったきぐるみマンさんくまごろさん
応募のきっかけを作ってくれたYOSSYさん
そしてこの物語のモデルとなったH田テト君。

この場をお借りして心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

東日本大震災により被災された方々へ心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心より お祈り申し上げます。

救助犬と活動をされている方々。救助犬として活躍している犬君達。これからも沢山の出動があると思います。
大変なことばかりで心が折れそうになるときもあるでしょう。日本に住んでいるおばさんが、いつも心にかけています。遠くの地から応援するしか出来ませんが、体に気をつけてすごしてくださいね。

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