2004/10/24(日) 自意識過剰
つい最近、転んでしまって人と一緒に走るのは遠慮したいとM夫人が言う。
大丈夫!大丈夫!大丈夫だから一緒に行こう!
そう言って、今回のツーリングで気分を変えて欲しいと強く誘ってしまった。
走り出して彼女がミラーに写らなくなる事が怖くて仕方がなかった。
「ママさんが一緒なのになんでそうなったの?」
そんな風に言われたくない。
女子だけでグループが作れた事が嬉しくて楽しいはずだった。
でもいざ走ってみると、自分もろくに走れない事に気が付いた。
最近、ぜんぜん走っていない。周りが見えない。道が見えない。
そんな時、ビックツアラーのグループに抜かれた。
黄線の道幅の狭いワインディングで、自分のバイクすれすれに抜かれた。
ずいぶん前、直線で後ろに沢山のバイクを見つけていた。
しかし、この山道に入る時にはいなかった。
たぶんあの信号で離れたんだ。
何台ものツアラーに抜かれた。左のパニアケースが私に接触しそうだった。
その中の一人が着ていたジャケットで思い出した。かなり年配の人たちのツーリンググループだ。
「いい年してこんな抜き方するんじゃないよ!」
ヘルメットの中で怒鳴り続けていた。
直線なら左によってやり過ごす事もできる。
この所の台風で、落ち葉や砂が道路に浮いてそれを気にしながら走る山道。
その道を対向車線にはみ出ながら抜かしていく。
こんな時、対向車が来て事故に巻き込まれるのはごめんだ。
しばらくすると、黄線でも直線が見えてきた。
「ここまで我慢しろよ!せっかく高級車のってんだからもっと大人の乗りかたしろよ!」
私は叫び続けていた。
途中の道の駅に止まっていたこの人達を見た。止まって文句を言ってやろうか。後続から来る旦那に見つかったらなんて言われるだろう。
休憩地点から目的地に行く道を間違えた。
帰り道、GSに寄る道をみんなに伝えておきながら私が間違えた。
店まで帰る道で間違えた。
こんなはずじゃなかった。こんなはずじゃなかった。
そういえば今日の目的地の道はうろ覚え、地図で確認さえしていなかった。
当たり前と言えばあ当たり前か。。。


女子チームをUターンさせ薄暗くなる道を走りながらつぶやき続けた。

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